インストーラアプリを使ってダウングレードする
- ダウングレードしたい macOS のインストーラアプリを入手する。
- 容量が 12GB 以上の USB フラッシュストレージを用意する。
- 以下の手順に従って、インストーラアプリから USB インストーラを作成する。
- USB インストーラが挿さっている状態で option キーを押しながら Mac の電源を入れ、USB インストーラを選択&ブートし、クリーンインストールする。
USB フラッシュストレージのインストーラがうまく起動しない場合
- USB に接続できる、内容を消去してしまってもいい外付け HDD を用意する。
- USB 外付け HDD を Mac に接続する。
- macOS の“アプリケーション”→“ディスクユーティリティを”を起動する。
- USB 外付け HDD を選択して「消去」をクリックする。
- HDD を「名前:後から判別しやすい名前(“installer_build”など)」「フォーマット:Mac OS拡張(ジャーナリング)」、「方式:GUID パーティションマップ」でフォーマットする。
- ターミナルを起動して以下のコマンドを入力し、USB HDD ベースのインストーラを作成する。
⇒ インストーラアプリを“/Applications”に置いてない場合は、置いてある場所に書き替える。- Mojave
sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB外付けHDDのmountポイント
- High Sierra
sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB外付けHDDのmountポイント
- Sierra
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB外付けHDDのmountポイント --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app
- El Capitan
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB外付けHDDのmountポイント --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app
- Mojave
- USB HDD インストーラが挿さっている状態で option キーを押しながら Mac の電源を入れ、USB HDD インストーラを選択&ブートし、クリーンインストールする。
余談
- 本手順は「“/Volumes”にマウントされているストレージをインストーラにしてしまう」という内容なので、その応用として、ディスクイメージファイルを作成&マウントした後にそのディスクイメージをインストーラにしてしまい、ISO ファイルに変換して DVD や BD-R に焼いて起動させることもできる。
- ちなみに、筆者が El Capitan の BD-R (DVD) インストーラを作成→起動して確認した範囲では、ディスクユーティリティは問題なく使えたものの、インストーラアプリの方が「書き込めないメディア上ではインストーラは実行できない」と表示して実行を拒否してしまった。
インターネット環境から起動してダウングレードする
- 一部の Mac は、以下の手順で、Mac を購入した時にバンドルされていたバージョンの macOS をインターネット環境から入手(インストール)することができる。
- Mac をインターネット環境に接続する。
- Shift + Option + Command + R キーを押したままにして Mac を起動し、回転する地球儀のアイコンが表示されたらキーを放す。
- 参考:macOS を再インストールする
注意点
- Mac を購入していた時にバンドルされていたバージョンの macOS より古いバージョンの macOS は、その Mac にインストールできない。